ミラクルデンチャー最近の動向について!
ミラクルデンチャーを発案して15年が経過しました。
決して急ぐ事なく、着実に! をモットーに、ミラクルラボ(株)での開発を進めて来ました。
その迫りくる難解な段階を相当に乗り越え、ミラクルデンチャーは、ほぼ頂点にまで達してしまったように感じています。 2017年2月にミラクルは完成したと考えます。あとで述べますが、αとKの発案で、如何なる症例にも対応出来る事態になりました。
ミラクルには、まったく嘘が無いと言うのが、段々と定説になりつつあります。
もちろん、材料等に頼り切った、偶然を求めた曖昧な義歯ではありません。
手を施す技術、手法に間違い無ければ、患者さん達には必ず大きな満足感を提供出来ると断言出来ます。
その患者さん個人の満点を目指します。
もちろん、各症例、またその患者さんの考え方、性格など全てが絡んで来ます。
しかし、術者にある程度の実力さえあれば、何とか乗り切れると考えています。
中には、例えば約束した日にやって来ない患者さんもいます。
そうした、例外的複雑要素が無ければ、その患者さんの満足度を満点に迄もっていく事は可能です。
15年間、日々、あらゆるパターンの患者さん、症例に向き合いましたが、ほぼ何とかなり得た。 つまり、アレコレ知恵を絞ってやれば、何とか克服出来得たのは事実です。
多少エネルギーを必要としますが、“その日ミラクルデンチャー” と言うのがあります。
上顎が1〜3本、下顎も1〜3本の残存歯、しかも左右にずれていて、噛み合わせられる状態ではない。
しかし、ミラクル的発想で言うなら、何ら難しい症例ではない。
そうした一般的には難解とされる症例であっても、初診その日に作製して、患者さん達は何でも食べる、味わえる事が可能なところまでを、その日にやり遂げてしまう。
作製、装着したその日は良く、満点に近付ける。
2〜3日経てば、状況が変わり、問題が生じることもある。
それに対応して、再び適切な処置を行う。
つまり、各症例において、1週間だけ調子良く持続するもの。
1ヶ月、半年、1年、3年、5年、10年と持続出来るかどうかは、それぞれの症例の具合で異なる。
そこに、その患者さんの考え方、性格、義歯の扱い方等が加味される。
またその術者の実力、センス、そして全ての偶然性なども合わさって行く。
複雑多岐にわたる要素が錯綜する中を、患者さんと術者が向き合い、協力し合う。
そうした、協力態勢が整えられれば、ミラクルは間違い無く、他の義歯とは全く異なる本当の実力を発揮する。
7年ほど前に発案したミラクルコーヌスデンチャーは、それらの複雑多岐なる難解さを一掃してしまった。
ミラクルの本質、そしてあらゆる優しさ、合理性等をも有している。
一切、歯牙を削ることなく、麻酔の注射も無ければ、神経の治療なども要しない。
夢の様な話である。
たった1本の残存歯、13歯欠損の症例には、最適応症で何ら意見を挟む余地が無い。
経験した患者さんも歯科医師も納得、互いに歓びを分かち合う。
常に満点を提供するミラクルコーヌスデンチャーの登場には、その真実を知った会員全てが驚愕する。
以前からあるコーヌス義歯、コーヌステレスコープデンチャー、コーヌスクローネ・・・・
それらは茶筒式義歯とも呼ばれている。
歯牙を相当に削合して、バケツを引っ繰り返した形体の内冠を装着する。
義歯に外冠が埋め込まれていて、その内冠と外冠が茶筒様の原理で装着される。
術者も相当にその技法、手さばき、その他難易度が要求される。
その難しい割にその予後、結果に不安がある。
患者の立場で述べれば、少なくとも6〜7本の歯牙が削合され、しかも神経が取られる事がほとんどで、恐ろしい事を体験する事になる。
もっと恐ろしい事は、神経の抜かれた歯牙、無髄歯(失活歯)は当然弱くなる。
弱くなった結果、時には歯根の破折も起こり得る。
しかも少数歯つまり3本ぐらいで、全顎の義歯装着となると、長期間保つ事が出来ないし、実際的には不可と考えられる。
ミラクルコーヌスデンチャーは、たった1本のしっかりとした、患者自身の歯牙であれば、また歯肉より上端に健康歯質が多く残っているなら、被せ物があっても最高の状況を生み出す事になる。
生涯ずっと保つ事になると、時々患者に断言する事もある。
だからこそ、その残存歯がカリエス(虫歯)等にならないような注意を患者に伝えている。
時々、ミラクルを希望して来院する患者に、持参した義歯の調整を行うだけで、これで十分と患者は喜んで帰って行く事も多い。
保険の義歯であっても、リベース(改床)をする程度で、解決することが多い。
各ミラクル講習会等で常に述べているミラクルリベースは、その手法については、4年前の1年間で相当に変化した。
講習会を開催するたびに変化している。
ミラクルは、絶えず取捨選択しながら、前に進んで来た。
設計においてもその変化が見られる。
2〜3年前の設計を見ると、採用しない設計も多い。
常に、より良いと考えられる設計を追及して来た。
しかし最近この2年間を振り返ると、その設計もほぼ頂点にまでたどり着いたのか、
定着し始めている様に思われる。
そして、ミラクルコーヌスデンチャーをあらゆる視点から考えても、更に凌ぐ設計の登場があり、ミラクルは義歯の頂上を制覇したと思われる。
それは、ミラクル用語でαとKの装置の発案による。
この装置の出現よりミラクルの設計も簡単になり、患者にとっても術者にとっても
装着や装着以後の予後においても、大きく進歩を果たした。
これによりミラクルは完成の域に達したと言っても過言ではない。
このミラクルの存在を世界中に知らせたいとは思うが、まだまだ日本国内でも知られていないのが現状である。
世界中でどこにも存在しないこのミラクルデンチャーを、日本国内だけでも何とか知らしめたいと考えている。 |