まず、上顎右側3番に硬質レジン前装冠を装着し、左側4番5番を抜歯
この上で、ミラクル装着を予定した。
患者は家族の介護に忙しく、現在に至ったと述べていた。
まずは、患者の望むところの、噛む、喋る、味わえる機能を早急にもたらす事が肝心と考える。
その状態が確保されてから、ゆっくりと各歯牙の治療を行なうべきであるとも考える。
この初診の日には、まず3番の印象、バイトを採る事にした。

2018/1/22
3番の硬質レジン前装冠を装着して、ミラクルデンチャー作製の印象、バイトの採得を行う。

2018/2/1
やっと、セットの日を迎える。
出来上がって来たミラクルを出来る限り口腔内で適合する様に、あらゆるミラクルメソッドを駆使して処置を行い、その患者にとっての満点に近付けるように処置を行う。
勿論、その患者ごとに全てが異なるが、ミラクルの考えでは、その患者にとっての満点とは、その目安として自分の歯みたいと言わしめる事が最終ゴールであると考えて来た。
ミラクル発案依頼14年経過したが、その発案の当初から、自分の歯みたいと述べる患者が続出している。
まさにその発言する言葉の多さに、まさに共通言語であるとさえ驚き、感心した事も覚えている。
そうした意味合いから、ミラクルは総義歯を除く局部床義歯の基準、水準であり、完璧な義歯の世界を既に構築したと考えている。
またそうした満点に近い義歯は、残存する歯牙の状態にもよるが、インプラントに迫る咬合力を携えていると考えて来た。
この患者には、1週間後のミラクル調整終了後、治療の上手い歯科医院を紹介する事にした。