ヒント@
上顎は 6321|1 の歯牙に対して、何とかしてミラクルを考える。
キーとロックをどの様に求めるかがヒント。
ミラクルであっても、キーとロックになる歯牙が解剖学的形体をなしていなければ無力となる。
患者自身は、あと2回でミラクルが装着されると期待している。
明日、月曜日に来て、アレコレして印象、バイトの採得を行う。
また患者は19日までに何とか装着をと希望している。
しかし16日〜18日までは来れないとも言う。
となると14日に装着しなければならない。
そこでミラクルフィットX(メタルプレート)をミラクルラボ担当テクニシャンが1週間で完成させる事は出来得ないと電話で断った。
今まで放置されていて、今さら何をイワンやである。
明日、とにかく挑戦する事になる。
その手法、手順全ては会長の脳の中にある。
如何なる形で患者を満足させ得るのか?
ヒントA
この問題で重要な事は、当然ながら咬合の挙上をなさねばならない。
使える残存歯は、 6321|1
6番は低く、アンダーカットの要素が全く無い。
321|1 は何とかまあまあ、役立つ。
それらを考え込んだ上で、挙上を如何に行い、ミラクルの設計をどう考えるかが回答の鍵!
ところで、ミラクルデンチャーでなければ、解決はしない。
その挙上と6番を如何にして変化させ、最終には、ミラクルを駆使して役立たせるか?
その時の注意すべき事など一切を考えておかなければ、最後まで到底出来得るものではない。
そう言う意味で、ミラクルを全く知らない世界中のデンティストがいくら足掻いても、この患者を納得、満足させるには至らないと会長は結論付けた。
しかも、初診を入れて3回で、一応噛めるように、喋れるように、味わえるようにまでもっていくのである。
実は昨々日月曜日、2回目の来院であった。
会長が走馬灯の如く、初診時にはアアして、2回目はこうして、3回目の4月20日はそのようにしてピッタシ完全終了!
昨々日の2回目のこうしては、思っていた事、考えていた事がずぼし当たり、チョイとの狂いもなく、無駄もなく、スムーズにこの日の処置を全てをやり遂げられた。
この1年以上に亘っての多くの難解な咬合採得を経験して来たが故の結果であり、それら全ての知識が、大いにこの症例に役立たせてくれた。
次回3回目、最終日は見事に決まるであろう。
人工歯の配列試適等は一切行わない。
会長には、やり終えた咬合採得に自信があるからだ。
難しいと思われた症例ではあるが、患者が納得、満足に至らしめる事には、むしろ簡単であったようだ。
そう、意外と容易 であった。
この様な患者の咬合と臼歯部の歯列の状態をこれまでに見た事が無い。
また患者にとっては、当院へ来院するまで、口腔内に関して誰よりも非常に不幸な現実を抱えていたであろう・・・・・・・。
ヒントB
3回目の来院は来週月曜日である。
一応、全てを決着させる。
到着している回答で意外と多いのは、6番をオーバーデンチャー様に考えて・・・と言うのが多い。
それは違う。
ミラクルが最も嫌う、また最も縁遠いコーヌスデンチャーの様になってしまう。
その様にすれば、短期間にその歯牙動揺、喪失を招く事にもなるであろう。
もっと、もっと考えて頂きたい。
前にも述べたが、この難症例は思いつけば簡単!!!
デナケレバ不可ともなる。
回答をお待ちする。
降参、回答くれ! でも解答をお送りする。
何の返信も無ければ、一切、解答の送付はしない。 |