２０年程前にカナダへ移住し、１〜２年に一回、日本に帰って来ています。
今までこちら（バンクーバー）で２回、入れ歯を作って貰ったけど、１回目は喋りにくく、２回目は痛くてはめてられなかったんです。
左上の前から2番目の差し歯がダメになり、インターネットで探し始め、中川歯科医院・ミラクルデンチャーが　"ボンッ！"って、目の前に出て来て、色々読んでいると日本へ行って、ここで作って貰おうと思いメールしました
ミラクルデンチャーはすごい！素晴らしい入れ歯だと思います。
どうか先生、喋れて痛くない入れ歯を作ってください。　よろしくお願いします。

時間の余裕があまり無い状況なので、早速、印象、噛み合わせの採得を行う。
ミラクルメタルプレート（白金加金）の作製を希望された。
しばらく、日本国内におられるとの事で、次回ミラクルの装着は6月18日を予約。
相当に遠方なので、その辺りを考えての設計にした。

2012/6/18
上顎にミラクルメタルプレートを装着してもらって、痛いところはありません！
食事も両方で噛めました。
すごく久しぶり・・・何年ぶりでしょうか？
自然に両方で噛めていました。
すごいですよ！
今まで作った入れ歯は痛くてはめれなかったのに、これは全然痛くなくて、噛めて口の中に入れていても、特に違和感が無くて、入れているのが分からない、忘れている感じです。
初め「さ行」　が言いにくかったけど、調整してもらって今は普通に「さ行」は言えます。
喋るのは大丈夫です。
日本まで来て良かったです。
本当に、この入れ歯はすごいです！

翌日の19日、そしてその2日後の21日の最終日には完璧です！と私は宣言してお帰り頂いた。
好物の根昆布が食べられるようになり、喜んでおられた。
地球の裏側から来るからには、失敗は許されない。
日本にはミラクルデンチャーと言うのがある、とその事実だけを述べてほしいと冗談交じりでパンフレット3枚を渡しておいた。
しかし、私の医院で装着したと言った具体的な事まで述べてはいけないと注意も！

上手くいく。
ミラクルであればそれは当り前のこと。

しかし、やっぱり気が疲れる。
遠方から来られると、その気遣いは大変。
もし、カナダからアメリカからと言う事があれば、何方か会員の先生にお願いしたいと考えている。
今後はアフリカか、ヨーロッパ、南米、ニュージーランド辺りからの患者、1〜2人ぐらいは受け付けしようとだけは思っている。
今、診療中の患者に、ミラクルメソッドの極みを使って、出来る限り治療の早期終了へと急いでいる。
先週ぐらいから7〜8人の患者が終了になった。
来週は広島市での中国・四国デンタルショー。
また講習会の準備、アレコレと未だ向うに存在するであろう更なるミラクルの開発、ミラクルコーヌスデンチャーなど、それらの特許出願の追加。
私は時間的にも体力的にも精一杯である。

2014/3/13
少々緩みがあるとのことで、約2年ぶりに来院。
簡単な調整、リベース（改床）も行った。
ミラクルが入り込む時に発するミラクル音も、丁度最適と感じさせる音であった。
カナダに帰られる直前に、念のため来院頂くようにした。

今回は、少しゆるくなってきたので、診てもらうために帰国しました。
先生はすごいね！　ピッタリして　すごく良くなった。
コンビニで買ってきたお餅、おにぎり、おかきが問題なく食べることが出来ました。
ありがとうございました。

2014/3/25
この一週間の調子は、すごく良くなりましたよ！
ぴったりして何でも食べられます。
少し英語で「シー」が言いづらいかな？
でも多少は慣れだと思います。他は何も問題はありません。
　 ↓
（処置）
　 ↓
喋りやすくなりました。
どこをどうしたのですか？

それは言えません。

以前カナダで作った時、痛くて入れることが出来なかった。
それでインターネットで探したら、中川歯科医院を見つけて、ここしかないと思い日本まで来た！
本当に来て良かった！
先生にいつまでも元気でいてもらわないとね！
私より長生きしてもらわないとね！
本当にありがとうございました。

この患者さんの場合、残存歯が一応しっかりしているので、近未来で、早急の処置などは要さずと思われる。
しかし、海外からの患者さんで、引っ張れば抜けそうな歯牙ばかりの症例は、ミラクルと言えども、当然ながら引き受けるべきではない。
新幹線や、国内線ぐらいで来られる距離であれば、また患者さんからの強い要望があれば、まだ応じるが、国際線で来られる場合、まずどういう状況かを調べた上で、問題無しという予想が立たずに引き受けるべきではない。
つまり、帰国されてから何事が起こるかが不明である。
それなら直ぐにお出で下さいという訳にはいかない。
事前に、口腔内の写真、出来ればその国の主治医のレントゲンフィルムのメール送信等を求めたい。
その資料をもとに、装着後の処置が延々と要求されると予想されれば、お断りしたい。

ミラクルは完璧の義歯であるが、すべてをテクニックでやり遂げねばならない。
材料だけに頼ることなど出来得ない義歯である。
テクニックがあっても、厚労省で認可された、限られた材料を使用しなければならない。
それらに問題があれば、それは弱点となる。
ミラクルはその患者ごとに満点を求めることが出来る、ミクロンの細かさを追いかける事が出来る唯一の義歯である。
おそらくは、世界中に存在しない義歯であろう。
が、全てに対応は出来るが、装着後の処置を定期的に必要とする難解な症例も中にはある。
そうした事実、実際を伝えて、海外からの患者さんの受診を引き受けるべきかどうかの選択もしていかねばならないと考えている。