16時30分の開始である。
他の患者の治療もあったが、いつものように戦闘意欲が湧いてくる。
上顎には、既存の義歯があるが、5年以上、作製当初から装着していないと言う。
確かに全く装着出来ない。
(アレコレ手を尽くすも変形しているのか、それなりの覚悟で臨まなければ難しい)
その難解な上顎の改造をしている間に、下顎の“その日ミラクル”を作製しようと、意識が芽生えてくる。
スタッフが睨んでいる!
今日も20時には、用事があって帰りますと一言あり。
しかし、ミラクルのその完璧なる正しさを難症例で証明しようとする戦闘意欲がどうしようもなく湧いてきた。
(どれだけの集中力、忍耐力、体力を要するかをもうすでに読み取った上でやる気満々になっていた)
上顎のデンチャーは相当に変形しているのか? かなりて手こずった。
その修理、改造の結果は、どうしても20時にまで終了しなければならなかったので、次回に来院した際に何とかするつもりで、固定を行った。
大きさは半分以下に出来たが、中々に難解である。
下顎のその日ミラクルは、ミラクルラボテクニシャンSにより、予想より早く50分で出来上がった。
一部修正、調整後のリベース、咬合調整、研磨で簡単に終了!
しかし上顎には課題を残した。
次回、反対側のブリッジのことも考え、その日ミラクルに向かう可能性もある。
しかし、もう一人の患者のその日ミラクルを15時から取りかかる。
同日、16時30分にこの患者が来院し、上顎に再度挑戦する。
事情によっては、挑戦失敗で、その日ミラクルの作製もある。
もちろんそうなれば、反対側ブリッジポンティックも除去しての設計になり得る。
2人の患者にその日ミラクル作製、装着となれば、これは厄介である。
辛い、やりがいのある、緊張し切った3時間30分であったが、堅いおかきも食べてもらい、無事20時に終了出来た。 |