この患者さんの歯牙については、ほとんど全てがいわゆるさし歯でした。
そのままの状態で、かつその歯牙群に出来得る限り負担がかからない様に、かつ患者さんが期待されて来院された状況で、完璧なるミラクルを作製、提供しなければならない。
相当に難解でしたが、今までの経験、考えを結集してやり終えました。
患者さんは、年齢よりも若く、美しく、理知的で少々神経質な方でした。
ミラクルのある程度全てをかけた闘いでした。
また、それらさし歯の中で痛みも少々ある歯牙もあり、それらが喪失した時をも考えての設計でした。
単なる設計だけでは、解決出来得ない。
しかも限られた中での設計!
その装置の微妙な位置、大きさなどでの修正、変更の決定に集中しました。
装着した後、患者さんの訴え、感想すべてに耳を傾け、全てを対処出来た時、患者さんからほぼ完璧である証言を得ました。
ミラクルの世界の真実、事実、力強さを開発者である私が改めて確認。
この患者さんの口腔内の状態を末永く保存するには、日本国中、世界中探してもミラクルでしかない。
ミラクルの世界の大きさ、価値をしっかりと再確認出来た症例でした。 |