今年初めて、近くの医院で入れ歯を作ってもらったんですが、食事ができませんでした。
インターネットで探して、ミラクルデンチャーを知り、大阪まで行こうと中川歯科医院へメールをしたら、院長よりすぐに電話がありました。
取り敢えず来ていただければ、今の入れ歯を24時間装着出来るようにしてくれると言ってもらったので来院しました。
上を修理してもらって、でも希望としては上下共ミラクルデンチャーを作ってほしいんです。
　↓
（上顎義歯を修理）
　↓
（堅いおかきを食べてもらう）
　↓
今まで噛むと浮いてくる感じがあったけどそれが無くなってピタッとしている。
入れ歯じゃないように思う。
差し歯を入れたみたいです。
しゃべりやすいです。
「サ」行が言いやすくなった。
おかきが噛めて、今はその味がして美味しかった。
今までプラスチックの味がしていたんです。

2011/7/28
入れ歯をはめるのに４０分くらいかかって大変だったのが1度ありました。
でも　もう慣れました。
左上の奥の所が浮いてくるので、安定剤をずっとつけています。
それをつけると食事は出来ますが、ちょっと話しづらかった。
↓
（治療）
↓
（堅いおかきを食べてもらう）
↓
おかき食べられるようになりました。
噛めます。
入れ歯は落ちてこないです。

2011/7/29
昨日、広島へ帰られる予定を変更して、大阪に宿泊、本日再来院。
上下のミラクルの印象を採ってしまう事で、お互いに合意。

きのう調整をしてもらって、上は良くなりました。
下がちょっと食事しにくかった。
入れ歯は痛くはないし、抜歯したところも痛くないです。
↓
(上下の義歯の調整)
↓
良くなりました。

上下のミラクルフィットの印象、咬み合わせを採得。
ミラクルフィットを作製するが、義歯床の材料には熱可塑性樹脂を使わずに、加熱重合レジンを用いることにする。
動揺の歯牙もあり、その歯牙が無くなった時に改造・修理出来得るように、考えての選択であった。

ミラクルの強みは、その患者さんの歯牙の状況（形体、傾き、動揺具合など）は様々であるが、それらをひとまとめに考えることが出来る。
ミラクル以外でのデンチャーで、難解、不可能な症例であっても、ミラクルでは明白、簡単と豪語出来ることが多々ある。
ミラクルであっても、難解、不可能に近い症例も確かにある。
もちろん、全てのミラクルメソッドを用いて闘うわけである。
その結果、術者のエネルギーと患者さんの協力で、何とかやりこなしてきた。
今回、新ミラクルが誕生しつつある。
そうした難解なる症例に対しては、実に容易である。
ミラクルの世界は、まだまだ大きくなりそうである。

2011/8/8
（上下顎にミラクルフィット装着）
↓
（コンビニへ食べたいもの何でも、しっかり噛んで味わってきてもらう）

すごく調子が良いです。
全然痛くないし、大きな口も開　けられます。
以前は落ちてきて、よく安定剤をつけていました。
コンビニでじゃがリこを食べてもちゃんと食べられるし、左右で噛めて中に入らないです。
これならカラオケに行けます。
すごく嬉しいです。
遠かったけど、ここまで来て良かったです。　

結果は良かったということでした。
一般的には難症例であったと思われます。
しかし、ミラクル的考えからすれば、いちばん短距離で、また合理的に終始出来たと考えます。
患者さんの希望、術者の戦略により、治療が遂行されていきますが、最終ゴールが良ければ、それが最善の治療であったと私は結論付けしています。
この患者さんの場合、下顎の前歯2本の抜歯は同意されましたが、後1本はそのままにしておいてほしいという事でした。
しかし、私はその歯牙の抜歯をしなければ、着脱も設計も難解になると説得をして抜歯に至りました。
ミラクルでは、抜歯を出来得る限り控えていますが、まだしっかりとした歯牙が他にあれば、その患者さんにとっての不利益を熟考した上で、抜歯の適応・不適応を診断してしまいます。
最終的には納得して頂きましたが、その辺りでの決断で、この患者さんのその後が大きく変わっていったと考えられます。
またミラクルメソッドは、ほぼ完璧の域に達してきていますが、限られた材料でその全てを行わなければなりません。
ミラクルに適した材料などが新たに出来てくれば、きっとミラクルメソッドは簡単になるであろうと思います。
全国のミラクルの会員に、このミラクルメソッドを正しく伝え、やがてはミラクルに相応しい材料を求め、ミラクルデンチャーを日本国中に普及・啓蒙していく、これこそが私の今後の課題であり、務めでもあります。