ミラクルは、たいていの場合、新調して装着したその日、その時から患者さんの口の中で調和していきます。
他の義歯との大きな違いはそこにあります。
ですから、ミラクルを装着して2〜3日で自然な顔に変化していきます。
ミラクルを入れたその瞬間に、口の中に溶け込んでいくと言えば夢のようですが、それは事実です。
もちろん、症例にもよりますが、それでも患者さんの協力と診療側の努力・忍耐で最終的には、これ以上気になるところはありませんと、全ての患者さんに言われてきました。
この6年間で、難症例は約15ありましたが、中でも思い出す症例は、解決するのに1年半を要しました。
それは上記の患者さんの下顎に入れているミラクルナインという症例です。
4年ほど前に、是非ともはじき豆・するめを思いっきり、自分の歯のあった時代のように噛んでみたいという患者さんの要望に何とか応えようと頑張りました。
こうした患者さんの要望にミラクルは、必ず対応出来るという信念で闘ってきました。
その結果、約15の難症例を全て解決するに至りました。
他には患者さんの時間的、精神的、経済的理由で中止となった症例が2〜3ありましたが、それは難しい症例ではありませんでした。
ミラクルは、テクニシャン (歯科技工士) といえども 人間が作るものゆえ、精密で完璧なものを期待するのは間違いです。
型を採ったり、咬み合わせを採ったり、技工室で義歯の床を作ったり等、すべて歯科材料で作製しますが、それだけでも収縮や膨張など大きな変化があります。
またそれぞれの技術も異なります。
そこで、ミラクルメソッドが重要となりますが、それらは教科書には載っていません。
私に続く継承者の養成にこの1年本腰を入れ、この世にミラクル爆発を起こして、インプラントの前に、ミラクルという義歯があると、日本国中に知らせたいと考えています。
決してインプラントを否定するのではありませんが、義歯の全てが噛めない、喋れない、味わえないといったことが前提となり、即インプラントへ・・・・といった風潮があるからです。
ですから義歯を完全に否定する考えは、ミラクルの登場で崩れ去ったと言明しておきます。
しかも、ミラクルの世界では、1歯欠損から13歯欠損まで不適応が無い。
歯をほとんど削ることが無い。
こうしたミラクル独自の事実を患者さんや診療側の先生方に知っていただくべきです。
ミラクルメソッドを習得するには、センス、努力、忍耐が求められます。
それらを習得出来そうな先生は、ミラクルを取り入れるべきです。
ミラクルを習得することで、当然患者さんの喜びを生み出していくでしょうし、先生方の生きがい・やりがいも大きく芽生えることになります。
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